「嫌われる勇気」レビュー
本のレビューです。
題名:嫌われる勇気
著者:岸見一郎 古賀史健
出版社:ダイヤモンド社
発行日:2013年12月
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
概要
アドラー心理学の本です。
Amazon 2014年書籍年間ランキング 第1位になっています。
アドラーはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠です。
Wikipediaでも解説が出ています。
本来は学術的なアドラー心理学をかみ砕いて、ストリー仕立てで書かれています。
自分の事が嫌いで他人との交友が嫌いな若者とアドラー心理学を諭す哲人との会話形式で、
どのように考えたら幸福になれるかが書かれています。
哲人の説明するアドラーの教えに対して若者が疑問、反対意見をぶつけ、哲人が答える形式で話が進んでいきます。
極力専門用語を使わずに書かれており、難しい内容がわかりやすく書かれています。
前半は対人関係の悩みから解放される為の考え方が、
後半は幸せになる為の、良好な対人関係を築く為の考え方となっています。
アドラー心理学の本ですが、心理学を学ぶというよりは、自分が嫌いな自分を変えたい、卑屈な考えを直したい、対人関係をよくしたいといった方の悩みを解消する為に書かれた本です。
感想
非常に面白い本です。
アドラーの心理学もとても面白いですが、物語自体も非常に面白くできています。
また、説明するテーマの書かれている順序がよく、
上手く考え方を変えれる様にできていると思います。
元々会社で非常にネガティブ志向な後輩の考え方を何とか変える事はできないかと思って読んだのですが、自分の考え方自体も変わりました。
この本を読んでから心理的な自由度が上がったと思います。
また、これまでも十分に楽しく生きてきましたが、これまでと違った人生の楽しき方ができました。
今までよりずっと社交的に、対人関係を楽しく考えられるようになりました。
きっと書かれている順番が一つでも違ったら理解できても考えが変わる事はなかったと思います。
さすが心理学者が書いた本です。
本当によくできています。
自分を変えたいという方には勿論ですが、そうでない方にもおすすめです。
より良い対人関係を築けると思います。
アドラーは海外では有名で、日本では無名だそうですが、
集団生活での協調性を刷り込まれて鬱になりやすい人が多い日本人にこそ必要な考え方だと思います。
おすすめ度
おすすめ度:★★★★★
義務教育で教えてほしいレベルです。
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