本「技術者の知的生産性向上」レビュー プロジェクト管理方法の見直しに最適!!

「技術者の知的生産性向上」レビュー

本のレビューです。

題名:技術者の知的生産性向上
著者:岡田幹雄
発行所:日本能率協会マネジメントセンター
発行日:1993年

概要

知的生産を仕事としている技術職向けのプロジェクト、仕事管理方法に関する本です。

日本能率協会グループが1980年より産学共同で知的生産業務の生産性の研究を開始し、それをKI計画と名付け、産業界へ提案しています。

その中でも技術部門に特化した部門を技術KI計画として提案しています。
その技術KI計画について書かれています。

日本能率協会は一般社団法人であり、草創期より製造業の生産効率を上げるコンサルティングをしており、造業を中心に同会の役割を評価する声は多いそうです。日本能率協会のウィキペディア。

 

第1~9章で構成されています。

 

第1章 サバイバル時代に技術部門は活力を取り戻せるか

技術部門の多忙で悲惨な現実について書かれています。
多忙が為に多忙を改善する手が打てずにいる状態について書かれています。

 

第2章 見えることが悪魔のサイクルを断ち切る

負の連鎖を断ち切るべく、問題の見える化をすること推奨されています。

 

第3章 計画こそが知的生産性の決め手である

計画の見える化の必要性を訴えています。

 

第4章 知的生産性を妨げる3つの壁と突破の原理

創造型業務のプロジェクト管理の難しさ、問題点とその解決方法を提示しています。

 

第5章 新しい計画論理は知的業務のすべての問題を解決する

計画の立て方を説明してくれます。
量だけでなく、質についても見える化する方法を説明してくれます。
また、振り返りについても定量的に見える化する手法が書かれています。

 

第6章 見えないマネジメントを科学する

部下へのアドバイスはどれくらいしたらよいか?
若手のアウトプット1発OK率を向上させるにはどうしたらよいか?
等を科学手的、定量的にマネジメントする方法が記載されています。

 

第7章 業務と改善活動の直結が組織風土を活性化する

実際の業務改革を実施した例が具体的に書いてあります。

 

第8章 技術者のマネジメント能力を引き出す活動プロセス

実際に業務改革する際のポイントをまとめています。

 

第9章 目で見えない組織風土活性化状態の測定

これまでの技術KI活動をまとめています。

感想

少し古い本ですが、なかなか役に立ちました。

既に知っている事、できていると思っていた事も多いですが、改めて普段の業務を見直してみるといまいち出来ていない事も多数見つかりました。

意外とというかやはりと行くかPDCAのCAは甘くなっているが多い・・・。
また「業務の中に改善を組み込む」のもまだまだ改善の余地が多い・・・汗汗。

また、突発業務枠を空けて待つアウトプット一発OK率の数値化して無駄がどれくらいあるかを定量的にする等、過去に聞いた事はあるができていない事も見え、いい見直しになりました。

無駄な分も多いので、必要ないと思ったところは読み飛ばして行くとよいかと思います。

おすすめ度

おすすめ度:★★★


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