ロシアがウクライナに侵攻した。
世界各地でNo Warが叫ばれている。戦争がない世界は賛同なので、どうすれば戦争がなくなるのか考えてみます。
(注)ロシア目線での意見も書いていますが、ロシアの侵攻は断固反対です。あくまで戦争を無くす為にはロシアの考えを知る必要があるとの考えから、ロシア目線でも考察しています。
なぜロシアはウクライナに侵攻したのか
戦争はまだ続いており、ロシアが侵攻した理由は明らかになってません。
まず、ロシアがウクライナに侵攻した理由を考えてみた。
理由として考えられるのは、3つ。
- ウクライナがNATOに加盟してからNATOに攻撃されると対抗できないのでその前に侵攻した
- ドンバス地域(ウクライナ東部)のロシア国籍を持つ人を守る
- ロシアの領土拡大
現状では1.の可能性もあり、1.と2.と3.ではNo Waを実現する為の方法が異なると思いますので、それぞれに考えてみます。
が、1.は違和感がある方が多いと思いますので、まずはなぜ1.の可能性があると思っているかを説明します。
ロシア目線で見た世界
相手を理解するには相手の立場に立って考える必要があります。
で、ロシアの立場に立って考えた場合、ロシア側と自分で認識が大きくずれている可能性がある点を上げます。
まずは自分の認識です(認識でした)。
- 民主主義国家は戦争をしない、他国に軍事侵攻しない(NATO、アメリカはロシアに侵攻しない)
- 冷戦は終わった
ロシアの認識です(あくまで可能性、予測です)。
- NATO、アメリカは他国に軍事侵攻する、ロシアに軍事侵攻する
- 冷戦は終わっていない
- 軍事侵攻されると大勢の国民が亡くなる(トラウマとなっている)
民主主義国家は他国に軍事侵攻する
自分の認識としては、民主主義国家であるアメリカ、民主主義国家からなるNATOが理由もなく他国を軍事侵攻する訳がないと思っていました。
が、よく考えると、過去に何度も国連決議なしに他国に軍事侵攻している事に気づきました。1989年のアメリカのパナマ侵攻、1999年NATOの旧ユーゴスラビアに対する空爆、2001以降のアフガニスタン紛争、2003年からのイラク戦争。
書いてみると結構ある。そしてこれらは国連決議がない。
ここでは、それぞれの戦争が正しかったかの検証は行いません。その検証は難しいし、如何なる理由があろうとNo Warだと言うのであれば、無くすべき戦争です。
また、民主主義国家の人からするとこれらは独裁国家が悪い事をするからだ、独裁国家があるからダメなんだと言う意見が大多数を占める気がしますが、民主主義の原理に沿うのであれば、民主主義国家、独裁国家両方交えて議論する必要があります。
が、民主主義国家、独裁国家両方交えて民主主義国家が正しいのか、独裁国家が正しいのかを議論しても、どの宗教が正しいのかと同じで結論は出ないと思います。なので、ここでは行いません。
ただ、これらの出来事は、アメリカ、NATOは自分たちの理屈、正義で他国に軍事侵攻する国だと認識するには十分な事実だと思います。特に独裁国家にとっては。
冷戦は終わっていない
ロシアにとって冷戦は終わっていません。なぜなら、NATOがあるから・・・。
NATO、北大西洋条約機構は世界2次大戦後の冷戦時に共産圏、旧ソ連に対抗する為に出来た組織です。
それに対抗する為に旧ソ連を中心に共産圏の国で出来たのがワルシャワ条約機構です。
ワルシャワ条約機構は冷戦が終結した1991年に解散しています。
そして、ソ連はワルシャワ条約機構の解散と共にNATOの解散も要求した様ですが、NATOだけは今も存続し、更にここ数年で旧共産圏の国を取り込み、範囲を東側へ広げています。
ロシアにとっては冷戦時に敵対していたNATOが今も存在しているんです。冷戦終結時に東側は軍事組織を解散したが、西側は今も存在してるんです。
そしてロシア側に範囲を広げています。
ロシアにとっては冷戦は終わったというより、冷戦に負けて以降、ずっと監視され続けていると言った感覚だとしても不思議ではありません。
過去のトラウマ
ロシアはソ連時代に2度、本国まで攻め込まれています。
1812年にナポレオンに、第2次世界大戦ではナチスに攻め込まれています。
大きく攻め込まれながらもなんとか守り切った大戦争だった為、それぞれを祖国戦、大祖国戦と称えています。
ナポレオンにはモスクワまで制圧されています。
第2次世界大戦ではモスクワ直前まで攻め込まれ、2000〜3000万人が亡くなったとあります。人口の2割程度の方が亡くなっています。ちなみに核まで落とされた日本の死者数は300万人とあります。
この戦いにおいて、特にソ連側の死者は大規模である。なお、独ソ戦の犠牲者(戦死、戦病死)は、ソ連兵が1470万人、ドイツ兵が390万人である。民間人の死者を入れるとソ連は2000〜3000万人が死亡し、ドイツは約600〜1000万人である。ソ連の軍人・民間人の死傷者の総計は第二次世界大戦における全ての交戦国の中で最も多いばかりか、人類史上全ての戦争・紛争の中で最大の死者数を計上した。両国の捕虜・民間人に対する扱いも苛酷を極め、占領地の住民や捕虜は強制労働に従事させられるなど極めて厳しい扱いを受けた。ドイツが戦争初期に捕らえたソ連兵の捕虜500万人はほとんど死亡している
独ソ戦 – Wikipedia
ロシアは想像が追いつかないくらい自国に攻め込まれるのを恐れているのかもしれません。
参考にした記事
今回はここまでです。続きは追って書きたいと思います。
ここまでで参考になった記事を記載します。
歴史的背景からなぜ侵攻したのかが書かれている記事です。
読めば流れが分かる ウクライナ危機の背景 プーチン大統領は何を恐れているのか〜前編|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト (tv-asahi.co.jp)
ロシア「突然の軍事侵攻」その先にある4つの狙い | ヨーロッパ | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)
中田のあっちゃんがわかり易く解説してくれてます。
テレ東BIZのあえてロシア目線で解説した動画です(開戦前の動画です)。
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